睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時無呼吸症候群とは、眠っているときに、無呼吸または低呼吸を繰り返す病気です。「無呼吸(10秒以上呼吸が止まること)」の状態が1時間あたり5回以上、または、7時間の睡眠の中で30回以上ある場合に診断されます。主に、いびきや昼間の眠気、熟睡感がない、起床時の頭痛などの症状があります。
英語でSleep Apnea Syndromeといわれ、SASと略して呼ばれることもあります。
様々な合併症(高血圧、高脂血症、不整脈、多血症、虚血性心疾患、脳血管障害、糖尿病)や突然死などとの関連が指摘されています。健康と思われる成人の中にも睡眠時無呼吸症候群の患者さんは数多く存在しており、人口の2〜3%の割合と推定されています。
下記の症状がある方は当院にご相談ください。
- 就寝中の意識覚醒の短い反復、およびそれによる脳の不眠
- 昼間の耐えがたい眠気
- 抑うつ
- 頻回の中途覚醒 集中力の低下
- (家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止
- (家族などが気づく)大きな鼾(いびき)など
- (家族などが気づく)夜間頻尿(2型糖尿病になりやすくなる)
- 起床時の頭痛
- インポテンツ(女性の場合は月経不順)
- のどが渇く
- こむら返り
- 糖尿病性昏睡
睡眠時無呼吸症候群の検査
簡易検査(スクリーニング検査)
問診で睡眠時無呼吸症候群が疑われた場合にまず、簡易検査(スクリーニング検査)を行います。自宅にて睡眠中の酸素飽和度と脈拍を測定して無呼吸や低呼吸を推測します。
精密検査(ポリソムノグラフィー(PSG)検査)
簡易検査で睡眠時無呼吸の可能性があると判断された場合により詳しい精密検査に進みます。体中にセンサーを取り付けて、脳波や眼球運動、筋電図などから眠りの種類や深さを、口と鼻の気流、胸・おなかの動き、いびきの音などから呼吸の状態を調べます。
検査 | 費用(3割負担の場合) |
PG(簡易)検査 | 約2,700円 |
PSG(精密)検査 | 約12,000円 |
睡眠時無呼吸の治療について
症状にあわせて、CPAP装置を使った治療や、マウスピースを使った治療をおこな行っています。また、外科的治療が必要な場合もございますので、その場合は、近隣の信頼できる医療機関をご紹介いたします。
CPAP
鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、気道が潰れるのを防ぎます。
治療 | 費用(3割負担の場合、1ヵ月あたり) |
CPAP療法 | 約4,000円 |