上部消化管内視鏡検査
上部消化管内視鏡検査
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)とは、細い管状のカメラを鼻や口などから挿入し、食道や胃や十二指腸を直接観察する検査です。内視鏡検査によって、日本人に多い胃がんの早期発見につながることが多くあります。苦痛も少なく、10分程度でほとんどの検査が終了します。
検査は、「経鼻内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)」「経口内視鏡検査(口から入れる胃カメラ)」の2つの種類があります。これらの違いは以下の通りです。
経鼻内視鏡検査(鼻から入れる胃カメラ)について
経鼻内視鏡検査では、検査中に会話をすることができる他、内視鏡が舌のつけ根を通らないため嘔吐感がなく、一般的に苦痛が少ない検査方法といわれています。一方で、鼻腔が狭い患者さんでは、鼻からの挿入が難しい場合や、痛みを感じたり鼻出血を伴ったりすることがあります。
経鼻内視鏡検査の流れ
1.検査前日は次のようにしていただきます。
①夕食は早めにすませてください。お酒類は飲まないでください。
②午後9時ごろまでは水分は飲んでもよいですが、それ以降は何も飲んだり食べたりしないでください。ただし普段服用している薬は指示どおりお飲みください。
2.検査当日は次のようにしていただきます。
①何も食べず、何も飲まず、薬も飲まずにおいでください。ただし、血圧の薬や安定剤は当日の朝の分は服用してください。
②受付に診察券とこの予約票を提出し、待合室でお待ちください。
3.検査の前処置を行います。
①胃の中の泡や粘液を消すためにガスコンドロップ、プロナーゼ、炭酸水素ナトリウムを水80mlに溶いたものを飲んでいただきます。
②ベッドに横になり左に3回転します。
③鼻出血予防のため血管収縮剤を両側の鼻腔に噴霧します。
④空気の通りの良い方の鼻腔を決め、通りの良い方にスコープを挿入することになります。
⑤ゼリー状の麻酔剤2mlを鼻腔にゆっくり注入します。のどに達したら飲み込んでいただきます。
⑥麻酔剤を染み込ませた16Frのスティックを鼻腔に挿入します。
スティックはスコープとほぼ同じ太さであり、あらかじめスコープの挿通が良いかどうかの指標にもなります。
⑦胃の動きを一時的に止めるために抗コリン薬もしくはグルカゴンを注射します。
4.検査を行います。
①医師が内視鏡を患者様の鼻から食道、胃、十二指腸へ挿入し、観察と撮影を行います。
②必要があれば生検を行います。食道胃十二指腸内視鏡検査での生検とは食道、胃あるいは十二指腸の粘膜の一部を生検鉗子という器具で採取し、顕微鏡で調べる検査です。
5.検査終了後つぎのようなことに注意して下さい。
①鼻腔の粘膜の麻酔が切れるまでに30分から40分かかります。検査終了後1時間は飲んだり、食べたりしないでください。
②生検を行った場合は、当日はやわらかい食事にしてお酒・刺激物は摂らないでください。
③検査を受けた後すぐに自動車などの運転はしないでください。
④検査後に鼻出血があることがあります。その時は清潔な脱脂綿で塞ぐ処置をしていただき、それでも止まらない時は、当科へご連絡下さい。時間外でもかまいません。
経口内視鏡検査(口から入れる胃カメラ)について
経鼻内視鏡検査は、経口内視鏡検査で一般的に使用されている内視鏡と比べ、画質や処置性能がやや劣るため、より精密な検査や治療を行う際には、経口内視鏡検査が行われます。
経口内視鏡検査の流れ
- 1.検査前日は次のようにしていただきます。
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①夕食は早めにすませてください。お酒類は飲まないでください。
②午後9時ごろまでは水分は飲んでもよいですが、それ以降は何も飲んだり食べたりしないでください。ただし普段服用している薬は指示どおりお飲みください。 - 2.検査当日は次のようにしていただきます。
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①何も食べず、何も飲まず、薬も飲まずにおいでください。ただし、血圧の薬や安定剤は当日の朝の分は服用してください。
②受付に診察券とこの予約票を提出し、待合室でお待ちください。 - 3.検査の前処置を行います。
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①胃の中の泡や粘液をとるためにガスコンドロップ、プロナーゼ、炭酸水素ナトリウムを水80mlに溶いたものを飲んでいただきます。
②ベッドに横になり左に3回転します。
③表面麻酔薬を5分間 口の奥に含んで、のどの粘膜の麻酔をします。
④胃の動きを一時的に止めるために抗コリン薬もしくはグルカゴンを注射します。
⑤スプレーの表面麻酔薬でのどの粘膜の麻酔を追加します。 - 4.検査を行います。
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①診察ベッドに左を下にして横になっていただきます。マウスピースというプラスチックの器具を口にくわえていただきます。
②医師が内視鏡を患者様の口から食道、胃、十二指腸へ挿入し、観察と撮影を行います。
③必要があれば生検を行います。食道胃十二指腸内視鏡検査での生検とは食道、胃あるいは十二指腸の粘膜の一部を生検鉗子という器具で採取し、顕微鏡で調べる検査です。 - 5.検査終了後つぎのようなことに注意して下さい。
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①のどの粘膜の麻酔が切れるまでに30分から40分かかります。検査終了後1時間は飲んだり、食べたりしないでください。
②生検を行った場合は、当日はやわらかい食事にしてお酒・刺激物は摂らないでください。
③検査を受けた後すぐに自動車などの運転はしないでください。
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