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かぜ症候群(急性上気道炎)

かぜ症候群とは?

かぜとは、鼻やのどに起こる急性の炎症の総称で、正確にはかぜ症候群と呼ばれます。多くはのどの痛み、鼻水、鼻づまり、咳、たん、くしゃみ、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛みなどの症状があり、予後良好で数日(2〜4日)で自然に治ります。下記のような多種の病原菌によって起こります。

症状

鼻炎の症状(鼻咽頭不快感・乾燥感、くしゃみ、鼻閉、水様鼻汁など)が緩徐に発現します。
ライノウイルスやコロナウイルスは鼻炎症状が2〜3日のみで全身症状は軽度です。
アデノウイルスは咽頭・喉頭炎、ヘルパンギーナ、下気道感染や結膜炎を起こします。
エンテロウイルスは夏かぜの例に多いです。
RSウイルスやパラインフルエンザウイルス感染は成人では軽症、乳幼児では時に重症になります。
加齢と感染反復ごとに軽度・無症候性化します。

原因となる病原菌は?

ほとんど(80%以上)はウイルスが病原となります。ライノウイルス、コロナウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなど多種のウイルスが原因となります。またマイコプラズマ、クラミジア、細菌の一部も原因となります。鼻や口からこれらの病原菌が侵入し、咽頭〜肺にかけての空気の通り道に感染します。

その他の誘因は?

個体因子(免疫不全、抵抗力の低下、栄養の偏り、脱水、疲労、寝不足、飲酒など)や環境因子(乾燥、温度変化、寒冷)なども重要な誘因です。

予防のポイントは?

かぜのひき始め、発熱時は特に感染力が強いので、自分が周囲の人にうつさないように注意しましょう。
予防法としては、手洗い、うがいが有効です。
家で使うタオルは、家族でも別々にした方が良いでしょう。

診断は?

臨床診断で確定します。上記臨床症状と所見、患者周囲の流行確認などで診断します。

経過・予後は?

予後良好です。通常3〜5日で治癒します。乳幼児はライノウイルスやコロナウイルスでも下気道感染に移行しやすく、RSウイルス、パラインフルエンザウイルスの初感染が重篤化する例があります。

治療は?

  • 一般療法(安静、保温・保湿、栄養補給、脱水予防など)
  • 対症療法(解熱鎮痛薬、含嗽薬、鎮咳薬、去痰薬、抗ヒスタミン薬など)

軽症のかぜ症候群は成人の場合、からだを温かくして、水分、栄養をとって安静にすることが一番の治療です。
ただし、体温が38℃以上ある、のどの痛みや咳が激しい、鼻水が黄色や緑色で濁っている、などの重い症状がある場合は医療機関を受診しましょう。

川田クリニックへご相談下さい

かぜ症状がある場合にはまずは川田クリニックへご相談下さい。

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