肺がん
1. 肺がんとは?
肺がんの種類
肺がんは、大きく分けて 非小細胞肺がん(NSCLC) と 小細胞肺がん(SCLC) の2種類があります。
非小細胞肺がん(約85%): 進行が比較的遅く、手術や放射線治療の対象になりやすい。
小細胞肺がん(約15%): 進行が速く、主に化学療法や放射線治療が中心となる。
罹患率・発症リスク
日本では毎年 約13万人 が肺がんと診断され、がん死亡原因の第一位です。
肺がんの原因
肺がんの主なリスク要因は以下のとおりです。
喫煙(受動喫煙を含む)
遺伝的要因
大気汚染・PM2.5
職業的曝露(アスベストなど)
予防のためにできること
禁煙・受動喫煙を避ける
バランスの取れた食事を心がける
定期的な健康診断を受ける
2. 肺がんの症状と診断
早期発見の重要性
肺がんは早期には 自覚症状が少ない ため、定期的な検診が大切です。
肺がんの主な症状
初期症状: 長引く咳、血痰、息切れ
進行時の症状: 体重減少、倦怠感、胸の痛み、声がれ
診断方法
肺がんの診断には、以下の検査が行われます。
胸部X線・CT検査: 画像検査で異常を確認
PET検査・MRI: 転移の有無を調べる
喀痰細胞診・生検: 組織を採取してがん細胞の有無を確認
3. 肺がんのステージ分類
ステージI(早期): がんが肺の一部に留まる
ステージII・III(局所進行): がんがリンパ節へ広がる
ステージIV(進行・転移): 他の臓器に転移
4. 肺がんの治療方法
手術治療
早期肺がんに適応される治療法。肺葉切除や部分切除が行われます。
放射線治療
X線や陽子線を用いてがん細胞を破壊します。
薬物療法
化学療法(抗がん剤): 小細胞肺がんや進行がんに使用
分子標的薬治療: 特定の遺伝子変異に効果的
免疫チェックポイント阻害薬: 免疫を活性化し、がん細胞を攻撃
緩和ケア
痛みや呼吸困難などの症状を和らげ、生活の質を向上させる治療です。
5. 肺がんと生活
治療中の食事・栄養管理
たんぱく質を十分に摂取
抗酸化作用のある食品(野菜・果物)を積極的に
生活習慣の改善
禁煙を継続
適度な運動(無理のない範囲でウォーキングなど)
6. よくある質問(FAQ)
肺がんは治りますか? → 早期発見なら治療の成功率が高い
治療中に仕事は続けられる? → 病状や治療内容によるが可能な場合も
家族ができるサポートは? → 医療機関と連携し、食事・生活の支援を行う
7. クリニック案内
肺がんは早期発見・早期治療が鍵です。定期検診を受け、健康管理に努めましょう!