高尿酸血症
高尿酸血症とは
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が正常範囲を超えて高くなる状態を指します。尿酸は体内の代謝によって生成される物質で、通常は腎臓を通じて尿とともに排出されます。しかし、尿酸の生成が過剰になったり、排出がうまくいかない場合に、血液中の尿酸濃度が上昇し、高尿酸血症となります。
高尿酸血症のリスクと症状
高尿酸血症そのものには自覚症状がないことが多いですが、放置すると痛風や腎臓結石、腎機能障害、高血圧、動脈硬化などのリスクが高まります。特に痛風発作は突然の激しい関節痛を引き起こし、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
クリニック受診のタイミング
以下のような場合は、クリニックでの受診をおすすめします。
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健康診断で尿酸値が高いと指摘された
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足の親指の付け根などに突然の激しい痛みが生じた
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腎臓結石の既往がある、または疑われる症状がある
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家族に痛風や高尿酸血症の方がいる
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高血圧や糖尿病などの生活習慣病を抱えている
クリニックでの検査と治療
クリニックでは、血液検査で尿酸値を測定し、必要に応じて追加の検査を行います。治療には、以下のような方法があります。
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生活習慣の改善:食事管理や適度な運動、水分摂取を意識することが重要です。
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薬物療法:尿酸の生成を抑える薬や、排出を促す薬が処方されることがあります。
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痛風発作時の対処:痛みを和らげるための抗炎症薬が処方されます。
予防とセルフケア
高尿酸血症の予防には、日常生活での工夫が欠かせません。
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食事の見直し:プリン体を多く含む食品(肉類、魚卵、アルコールなど)を控えめにし、野菜や乳製品を積極的に摂取する。
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水分補給:尿酸の排出を促すため、1日2リットル程度の水を飲む。
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適度な運動:無理のない範囲で運動し、肥満を防ぐ。
まとめ
高尿酸血症は放置するとさまざまな病気を引き起こす可能性がありますが、早めの受診と適切な治療で管理が可能です。健康診断で尿酸値が高いと指摘された方や、痛風発作の経験がある方は、ぜひクリニックを受診し、専門医に相談しましょう。